2016年03月16日

狂犬病ワクチンってなんで犬だけが接種しなきゃいけないの???

多摩区の保健福祉センター衛生課より
狂犬病ワクチン接種の案内ハガキがそろそろ届く頃かと思います

狂犬病予防法においては年1回
4月1日から6月30日までの間に
ワクチンの接種を受けることを義務付けていますが
実際は3月2日以降の接種であれば28年度の接種とみなされます

ですので4月を待たなくてもおハガキが届きましたら
もういつ接種しても大丈夫ということです

しかし、、、
そもそも狂犬病の病原体は犬だけでなくすべての哺乳類に感染します
じゃあ、、、

なんで犬だけがワクチンを接種しなきゃいけないの???

って思いませんか???

この問に対して
ネットの世界では色んなことを好き勝手言っている人がいます

なぜ犬だけが???

それは日本におけるこれまでの狂犬病の歴史が物語っています

日本では1957年を最後に(なんと最後の報告例は猫💦)
狂犬病の報告はありません

しかし狂犬病の発生が日本で初めて認められたのは
(記録上は)1732年当事鎖国状態であった日本において
唯一外国との貿易を行っていた長崎のようです

もともと日本にあった病気ではなく
貿易によって持ち込まれたということです

それから200年以上の間
日本は様々な対策をとるも狂犬病を撲滅することができずにいました

そしてその間の動物の発生の97%が犬であったそうです

それを
1950年から接種が義務付けられた狂犬病不活化ワクチンの登場で
たったの7年で国内の狂犬病を撲滅することができました

これが
なんで犬だけ?という問いに対する答えです

日本における狂犬病の感染源の殆どが犬であり
その犬に対してワクチン接種を義務付けたことにより
200年以上撲滅できなかった狂犬病を
たったの7年で撲滅することができた

非常にシンプルな答えです

もう日本には狂犬病なんてないんだからワクチン接種なんて必要ない!
って言う人はネット上に沢山います

百害あって一利なし
獣医師会の金儲けのための法律
今どき野良犬なんていないんだし

そんな書かれ方もしています

しかし野良犬なんていないなんてのは都会だけの話であって
神奈川県内でも都市部を離れると放し飼いの犬が沢山いるようです
それに狂犬病撲滅の歴史の中で
犬の係留の義務付けというのは殆ど効果がなかったようです

そもそもワクチンは個人のための免疫も大事ですが
もっと大事なのは集団のための免疫です

病気を流行させない・撲滅に導く
そのためには集団的に免疫を高める必要があります

ワクチンの普及により撲滅できたり
流行が抑えられている病気は沢山あります

天然痘がいい例ですよね
天然痘はワクチンの普及により世界的に撲滅することができました
そのため日本でもワクチン接種は行われなくなりましたが
狂犬病は日本の周りの殆どの国で依然として発生しています💧
世界的にみればまだまだ撲滅しきれておらず
いつ日本に侵入してきてもおかしくない病気なので
集団で狂犬病に対する免疫を維持してバリアを張り続ける必要があるのです

この事を是非ご理解頂いたうえで
狂犬病のワクチンを接種していただくよう
ご協力お願い致します

なお
老犬や体調の悪い犬、持病がある犬に対しては
ワクチン接種の猶予証を発行いたします
どんなに具合が悪くても必ず接種しなくてはならないわけではないので
体調などに不安がある方は動物病院でご相談下さい

IMG_1883.jpg
*海外では猫が狂犬病の感染源となっている地域もあるそうです
posted by トレア動物病院 at 17:53| 動物病院 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月09日

4月の診療日のお知らせ

せっかく暖かくなったかと思ったら
また急に寒さが戻ってきましたね
寒いのが苦手な私としては春が待ち遠しいです💦

さて
まだ先の事ですが
4月の診療日のご案内です

4月は狂犬病予防やフィラリア予防など
通院機会が増えるシーズンです

そのため

4月は日曜日も休まず診療致します

4月後半には玄関のクレマチスも開花すると思いますので
是非見に来てくださいね
posted by トレア動物病院 at 11:45| 動物病院 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする